MIDIについて


MIDI(Musical Instrument Digital Interface)とは、電子楽器間で信号のやりとりを行う ために決められた規格です。よって、この規格に対応した電子楽器であれば、下記の図のように シンセサイザーAとシンセサイザーBを接続することにより、シンセサイザーAを弾いて、 シンセサイザーBから音を出すといったことができます。



このことにより、違うタイプのシンセサイザーを使うために音源モジュールだけを購入し、 キーボードは今まで使っていたシンセサイザーのものを使うといったスタイルも生まれてきました。 また、上記の使い方に留まらず、使い方次第では下図のように1つのキーボードを弾いて、複数の シンセサイザー(音源モジュール)から音を出すといった事もできます。



このように、MIDIはミュージシャン達にとって非常に便利な規格なのですが、デジタルの信号を 扱うため、コンピュータと相性が良いです。その事を応用してMIDI楽器を自動演奏する為の機器も 登場しました。それが、シーケンサです(厳密に言うなれば、シーケンサもしくは はそれに相当するものは、MIDI規格ができる前からあったと思われます。MIDI規格が唱えられる ようになったのは1982年。コンピュータによる演奏を武器としたYMOがブレイクし始めたのが 1970年代末期とですから・・・)。



また、パソコンをシーケンサとして扱えるようにするソフトの事をシーケンスソフトと いいます。そして、卓上にMIDIによるシステムを構築し、シーケンスソフトを利用してパソコンで 楽曲を作成したり、演奏したりすることをDTM(Desk Top Music)といいます。
やがて、シーケンサで扱うデータにも業界標準のフォーマットが登場しました。 それが、SMF(Standard Midi File)です。パソコンでMIDIファイルと呼ばれているものは、 これを指します。


戻る

家に戻る