ホームページに使用するBGMについて
時々、BGMの流れるホームページを見かけますが、流れているBGM次第では、ホームページ閲覧者や
周囲の人間に不快な思いをさせかねません。ここでは、ホームページにBGMを流す上で気をつけて
おきたい事について述べようと思います。
ホームページでBGMを流す場合、気をつけなければならない事は、
”誰もが不快にならない曲を使用する”の一言に尽きます。
そのためには、完成度の高いデータを使用するわけですが、これだけでは解決にはなっていません。
そこで、ホームページ閲覧者のPC環境がばらばらであることに注目すると、音量を0にしていない限り、
どのPC環境でも正常に再生できるデータを使用する事が望ましいという事がわかります。どのPC環境でも
正常に再生できるようなデータを考えると、MP3やWAVファイルということになりますが、ファイルサイズが
非常に大きい為、現状ではお奨めできません。そこで、BGMにはファイルサイズが比較的小さい
MIDIファイルがベストということになりますが、MIDIファイルは環境によって再生される
サウンドが違ってくるという欠点があります。けれども、できる限りあらゆるPC環境で
再生できるようにするには、どのようにすれば良いかと申しますと、GM規格対応のMIDIデータ
を使用すれば、一般的なPC音楽環境(DTM環境)では、ほぼ正常に再生されますので、
BGMを流す場合には、GM規格対応のMIDIデータを使用する事が良いという結論になります(特にBGMを自動的に流す場合)。
時々、GS音源用のMIDIデータやXG音源用のMIDIデータ、特定の音源用(例えば、SC-88Pro専用等)の
MIDIデータをBGMにしている(しかもBGMが勝手に演奏される上、
プレイヤーを表示していない)ホームページを見かけますが、このようなMIDIデータをBGMにすることは
お奨めできません。再生する環境によっては、作成したMIDIデータ次第で、とんちんかんなサウンド
で再生される可能性があります。よって、お奨めできません。
BGMには汎用性の高いGM規格対応のMIDIデータをお奨めします(特にBGMを自動的に流す場合)。
MIDIデータをBGMとして流す上で気をつけるべきこととして、汎用性について述べましたが、
他にも気をつけるべき事があります。それは、容量(ファイルサイズ)です。
ページのサイズ(HTMLファイルの他に画像ファイル等も含む)がどれくらいで重たく感じるか、
それは人によりけりですが、ブロードバンド環境が普及しきっていない現状
(ブロードバンドを導入できない地域もありますし、またノートPCを持ち歩いている人はAirH"等を使っていたりします)
では、たいていの場合、
ページのサイズが100KBを超えると重たいと感じるのではないかと思います。例えば、HTMLファイルが
10KB、画像ファイルが50KBの場合、BGM用ファイルは40KB以下にするのが妥当ではないかと思います(特にBGMを自動的に流す場合)。
よって、ホームページにBGMを付けられるのでしたら、上記の様に汎用性と容量について充分に
気をつける必要があります(特にBGMを自動的に流す場合)。
さて、今までBGMを自動的に流す事を前提にこの文を書いてきましたが、やはり、
いきなりBGMを流すことは好ましくありません。
特にトップページであれば、なおさらです。
BGMを流すには、EMBEDタグを使うのが一般的かと思います。
閲覧者が任意に演奏を止められるよう、hiddenをfalseにするのはもちろんの事、
自動再生しないよう、autostartもfalseにするのが良いかと思います(ブラウザによっては、
autostartをfalseにしないと自動再生してしまう場合がありますので)。
下記に例を示します。
”20世紀からの使者”は、GS推奨のMIDIデータです。
このように、専用音源推奨のMIDIデータや専用音源でないと正しく再生できないMIDIデータは
対応音源を明記しておくといいと思います。このように、汎用性があるとは言えないデータや
容量の大きいデータは、プレイヤーを貼り付けて閲覧者の意思で再生するようにするのが、
いい方法だと思います。無論、汎用性があり、なおかつ容量が少なく、クオリティも高いデータでも、
この方法を使うのが理想的だと思います。
BGMを自動的に流し、なおかつプレイヤーを表示したくない場合は、せめて前記の事柄だけは、
守るべきだと思います。また、該当コンテンツへの入り口に、”BGMが流れます。”
といった注意書きをしておくべきだと思います。また、専用音源でないとだめという場合は、
入り口に、注意書きと共に対応音源を明記しておくべきだと思います。
さて、下記の文をクリックすれば、BGMが自動的に流れる(しかもプレイヤー非表示)ページへ飛びます。
BGMが流れても構わない、という方はクリックしてください。
BGMの流れるページ
それと、参考までにEMBEDタグにおける主な属性について示します。
属性 | true | false |
autostart | BGMを自動スタートさせる | BGMを自動スタートさせない |
hidden | プレイヤーを表示しない | プレイヤーを表示する |
loop | BGMをループさせる | BGMをループさせない |
他にも、属性はありますが、ここでは省略します。
閲覧者が快適に、ホームページを閲覧できるよう、BGMを流すのであれば、
充分な配慮が必要です。
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