ハードウェア音源とソフトウェア音源について
DTM(DeskTop Music)と言えば、一昔前までは外付けのハードウェア音源が主でしたが、最近
では、パソコンでMIDI音源をシミュレートするソフトウェア音源を使用する方も増えてきて
います。そこで、ハードウェア音源とソフトウェア音源について、私なりに述べていきたいと思い
ます。
ハードウェア音源
ハードウェア音源とは、外付けのMIDI音源の事です。主にDTMや音源部拡張の為に使用されている
箱型の音源モジュールや主にプレイヤーの方達が使用している音源内蔵のキーボード等が、
このハードウェア音源です。ちなみに、下の画像は、私が所有しているハードウェア音源
”SC-88Pro”です。
SC-88Pro(ローランド製)
ソフトウェア音源
ソフトウェア音源とは、パソコンでシンセサイザーをシミュレートするソフトウェアの事です。
ローランドVSCシリーズやヤマハS-YXGシリーズのようにDTM音源をシミュレート
する物もあれば、アナログシンセサイザー等の昔ながらのシンセサイザーをシミュレートする
物もあります。最近、PCが高性能になってきたために、このような物がでてきました。
ちなみに、下の画像は私のノートPCに最初からついていた”S-YXG100”です。
S-YXG100(ヤマハ製)
上記のように、DTMで使用されているMIDI音源を物理的な面で大別するとハードウェア音源と
ソフトウェア音源に分かれます。ところで、ハードウェア音源とソフトウェア音源には、
それそれ、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
ハードウェア音源
主なメリット
・音質が良い(相当のソフトウェア音源と比べて)
・ソフトウェア音源と違い、PCに負荷を掛けない
・キーボード等を接続すればリアルタイム入力もできる
主なデメリット
・値段が高い
・場所をとる
・何らかの手段でPC等と接続しなければならない
ソフトウェア音源
主なメリット
・値段が安い
・場所を一切とらない
・基本的に接続不要
主なデメリット
・相当のハードウェア音源と比べると音質が良くない
・CPUに負荷を掛ける
・レスポンスが遅い(最近のソフトウェア音源については詳しく知らないのだが、私の知っている限り
では、ソフトウェア音源を使用した上でのリアルタイム入力は困難と思われる)※
・競合する複数のソフトウェア音源をインストールする事はできない
※最近ではASIO(オーディオドライバの規格)等の規格に対応することにより、
レイテンシー(発音の遅れ)の問題が改善されているものもあります。
上記のように、ハードウェア音源とソフトウェア音源にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
単にMIDIデータを再生するだけであれば、ソフトウェア音源でも充分だと思いますが、曲の打ち込み
を行いたい場合は、ハードウェア音源の方が有利だと思います
(PCの性能に依存しない、キーボード等を使用して演奏できるといったメリットは
大きい)。
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