SSW8を購入


2006年5月下旬、新しいPC(dynabookCX/875LS)を購入した。
そこでちょくちょく使用しているシーケンスソフトのSinger Song Writer(以下SSW)も新しいものにするべく、 SSW8を優待販売で購入した。

SSW8について

バージョンが8になってもMIDIデータの打ち込みやすさは健在。 今まで使用していたバージョンは5なので、それと比較すると操作が変わった箇所があったものの、基本はほぼ同じなので 特に困ること無く曲を打ち込む事ができた。MIDIデータの打ち込みだけならあまりマニュアルを見る事も無かった。
バージョン5から8に乗り換えた私として、大きく変わったと感じたのはDAW(Digital Audio Workstation)への対応だ。

最近のソフトシンセ

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 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  ソフトシンセは1つしかインストールできない・・・
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f.   俺にもありました
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!

OSに組み込むタイプのソフトシンセは1つしかインストールできないが、 OSに組み込まないタイプなら(シーケンスソフトに組み込むプラグインタイプのソフトシンセ等) ハードディスクの容量が許す限りいくらでもインストールできる。 そして、シーケンスソフトやPCの性能が許す限りいくつでも立ち上げることができる。 SSW8ならVSTインストゥルメント(以下VSTi)のソフトシンセを最大で同時に8つまで使用可能。
プラグインの規格はWindowsならVST(Virtual Studio Technologyの略。Steinberg社が提唱した規格)、 MacならAU(Audio Unitsの略。Apple社が提唱した規格)が代表的。
これらの規格にさえ対応していれば、これらの規格に対応したどのシーケンスソフトの元でも動作するのが基本。 しかし、相性が悪いとまともに動作しないこともあるので注意。

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 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  ソフトシンセは発音が遅れる・・・
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f.   俺にもありました
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!

ASIO(Audio Stream Input Outputの略。これもSteinberg社が提唱した規格)対応のオーディオデバイス及びドライバを 使用すればレイテンシー(発音の遅れ)の問題は解決できる。ASIOはレイテンシーが非常に低い。 私が持っているUA-100Gの場合、ドライバを新しくすることでASIOに対応できた。

現時点で私が所持しているソフトシンセ

SSW8付属のソフトシンセ

品名メーカータイプ(スタンドアロン/VSTi)コメント
VSC3.2Rolandスタンドアロン/VSTiソフトシンセとしてはおなじみ。SCシリーズのソフト版。汎用性は高いと思うが、私はSC-88Proを持っているのでテスト用として使う以外、出番は少ないかも。スタンドアロン版とVSTi版がある。
※AlphaLinPlug
代理店はINTERNET
VSTiアナログモデリングシンセ。アナログシンセの典型を意識して作られたらしい。エンベロープがADSFR(アタックタイム、ディケイタイム、サスティンレベル、フェードタイム、リリースタイム)となっているのが特徴。プリセットの音色は派手なのが結構多いがシンプルな音色も作れる。バージョンアップしたらプリセットの音色が増えた。
※daOrganLinPlug
代理店はINTERNET
VSTiハモンドオルガンをシミュレート。音はいいと思うが用途が限られそう。
※RMIIILinPlug
代理店はINTERNET
VSTiドラムサンプラー。WAVEファイルを各ノートナンバーに割り当てて再生する。自分でWAVEファイルを用意し、オリジナルのドラムキットを作ることもできる。私としてはSU10に近いタイプだと思っている。

※SSW付属版はSSWの元でしか動作しない。 他のソフトの元で動作させたいのなら有償でバージョンアップする必要がある。

ネット上でダウンロードしたフリーのソフトシンセ

品名メーカーor作者タイプ(スタンドアロン/VSTi)コメント
Synth1Daichi LaboratoryVSTiNORD LEAD2を手本にして作られたアナログモデリングシンセ。動作が軽いのが特徴で出音も良好。プリセットの音色配置はGM音源に少し似せてある。作者のサイトにあるデモ曲は必聴。フリーのVSTiの代表選手かもしれない。


購入したソフトシンセ

品名メーカータイプ(スタンドアロン/VSTi)コメント
CronoX3LinPlug
代理店はINTERNET
VSTiサンプルシンセ。アナログシンセのオシレータに相当するジェネレータにWAVEファイルを割り当てることができる。また、ジェネレータにアナログシンセ同様のオシレータを割り当てることもできる。RMIIIとは違いこちらは音声を1つ取り込むだけで音程を付けて演奏できる。Alpha同様にエンベロープがADSFRとなっている。音作りの要素は多彩。個人的には期待している。
VOCALOID MEIKOクリプトン・フューチャー・メディア
(VOCALOIDの開発元はYAMAHA)
スタンドアロン/VSTi日本語女性ボーカル・ソフトウェア。メロディに歌詞を付けて歌わせることができる。スタンドアロン版とVSTi版があり、VSTi版はCPUのパワーをかなり必要とする(Pentium4 1.8GHz以上)が、スタンドアロンでも動作するので、VSTi版が使えない場合はスタンドアロンで使えばいい(この方法が主流だと思う)。
ちなみに私はボーカルに対し拘りが無い上、歌詞の作成もろくにしないので、きっとろくな使い方はしないだろう。変わった事がやりたくて購入した。


DAWでの作品の作成とSSW8について

DAWでは各機材による演奏をWAVEファイルに変換(録音)して、それぞれのバランスを取った上でミックスする。
ちなみにSSW8はVSTiを最大で同時に8つ、オーディオトラックを最大で16まで使用する事ができる。 大規模な作品を作らないのであれば充分だと思うが、凝った作品を作る場合、物足りないと感じる人もいるかもしれない。
けれども、打ち込みはやりやすいし、MP3ファイルを作成したり、更にはWAVEファイルをCDに焼くこともできる(やった事はないが)ので、 機能は充実していると思う。

一昔前のDTM環境と比べて

最近のDTMは上記のようなDAWによるやり方が中心らしい。一昔前のように音源一台で曲を作っていた時と比べるとずいぶん凝ったことができる。 各機材(ソフトシンセ等)を使うにしても自分で音を作らなければならない場合も多い気がする。 それゆえ一つの作品を作るのに以前より時間がかかるようになったのではないかと思う。 また、オーディオに録音しなければならない事も多いのでハードディスクの容量も大量に使うことになる。 また、ソフトシンセの中にも大容量を必要とするものがある。 GB単位でハードディスクの容量を必要とするソフトシンセは珍しくない。 生楽器の音を多数収録したオーケストラ音源の中には収録した音の容量が何百GBにも及ぶものもある(値段は60万円以上)。 ちなみにアナログシンセをモデルとしたソフトシンセは大した容量を必要としないようだ(MB単位で済む)。
最近ソフトシンセが主流のようだが、個人的には一台は汎用のハード音源を持っていてもいいと思う。 いざという時、PCを気にすることなく使うことができるからだ。 ソフトシンセの場合、CPUのパワーを必要とする上、OSが変わったりすると使用できなくなる可能性がある。

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