CronoX3概要


CronoX3について

一言で言うと、録音した音やオシレータの波形をいろいろいじれるソフトウェアシンセサイザー。
LinPlug製。 日本国内の代理店はINTERNET

2組4つのジェネレータ

CronoX3のジェネレータはアナログシンセサイザーで言うところのオシレータに相当。 GEN1&GEN2、GEN3&GEN4の2組で計4つのジェネレータがあり、 これらにサンプラーやオシレータを割り当てる。そして、2系統あるフィルタの内どちら寄りにするか、 音の高さをどれくらいにするか等の設定を行う。
また、AM変調やFM変調を掛ける事もでき、 例えばFM変調を掛ける場合、GEN1(GEN3)がFM音源で言うところのモジュレータ、 GEN2(GEN4)がキャリアとなり、GEN1(GEN3)のボリュームで変調の強度を、 GEN2(GEN4)のボリュームで出力レベルを調整。

ループサンプラー(GEN1とGEN2のみ使用可能)

録音した音声ファイル(WAVファイル対応)を読み込み、ループポイントを設定。音程が高くなる程、再生速度は速くなる。
音声ファイルは1つのバンクに8つまで読み込む事ができ、また、バンクは8つあるので、計64個のファイルを読み込める。 それらにキー(ノートナンバー)やベロシティの範囲を割り当てることができるので、 音程やベロシティによって音色を切り替えたり、ドラムサンプラーとして使うことも可能。

タイムサンプラー

音声ファイルを読み込み、再生速度を設定。音程による再生速度の変化についても設定可能。
ループサンプラーとは異なり、複数のファイルを読み込んで音域やベロシティを割り当てる事はできない。
スプレッド機能により音を厚くする事もできる。

シュレーダー

読み込んだ音声ファイルを使ってウェーブテーブルを生成。 何も読み込まないと”ぽー”というサイン波の様な音が出る。
どういう機能か良く理解できていません。スプレッド機能付。

オシレータ

ノコギリ波や矩形波を作り出すオシレータ。波形の設定はスライダーで行い、中間の波形に設定する事も可能。
また、パルス幅の設定も可能。スプレッド機能付。

2系統のフィルタ

フィルタはFIL1とFIL2があり各ジェネレータでどちら寄りにするか設定。
フィルタは基本的にローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、 バンドリジェクトフィルタの4種類を使用可能(スライダーで中間のものにする事も可能)。 また、FIL1とFIL2でADSFRのエンベロープを設定 (A=アタックタイム、D=ディケイタイム、S=サスティンレベル、F=フェードタイム、R=リリースタイム)。

並列2系統と直列4系統のエフェクト

エフェクトにはFX1,FX2,FX3,FX4,FX5,FX6があり、FX1はFIL1側に、FX2はFIL2側に、FX3〜6は全体に掛かる。
エフェクトは以下の12種類。
ディレイ、ステレオディレイ、ピンポンディレイ、コーラス、フェイザー、フィルタ(上記のフィルタとは別)、 リバーブ、フランジャー、ゲーター、ステレオエンハンサ、パラメトリックイコライザ、クラッシャー。

モジュレーション機能

GEN1の振幅やGEN2の振幅、トータルでの振幅のエンベロープ(ADSFR)やMOD1,MOD2のエンベロープ、LFO、 モジュレーションマトリクス、アルペジエータの設定を行う。
モジュレーションマトリクスにはモジュレーション元、モジュレーション先、 モジュレーションデプスといった項目があり、 モジュレーション元には何を使って(例えばLFO、コントロールチェンジ等)変化させるか、 モジュレーション先にはどのパラメータ(例えば振幅、カットオフ周波数等)を変化させるかを設定し、 モジュレーションデプスには変化の度合いを設定。
MOD1,MOD2のエンベロープはモジュレーションマトリクスで任意のモジュレーション先を割り当てて使用する。
LFOではサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波、ノイズ、サンプルアンドホールドの波形を選択でき、 テンポとの同期の有無や周波数(テンポと同期する場合は音符)、位相等を設定する。

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